248:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/12(水) 00:22:01.34 ID:ga0Ckc+DO
妙な巡り合わせもあるもので、クロは素直に驚くことにした。
そして、更に驚くべきことが、まどかが玄関の扉を開けた瞬間に起きた。
まどか「いらっしゃい。クロちゃん。」
おじゃましまーす、と軽い口調で玄関から家に入ろうとした時である。
「お兄ちゃん!?お兄ちゃんだ!!」
やかましい声が聞こえた瞬間。
クロの頭の上に、黒い影が飛び込んできたのだ。
「すごいすごい!どうしたの!?お兄ちゃんもここに住むの!?やったぁ!!」
最初は驚いたものの、めんどくさそうに息を吐くと、視線を上にあげて頭の上にいるであろうそれに語りかけた。
クロ「また会ったな。チビ助」
「チビ助じゃないよ?ボクね、かぐらっていうの!!」
元気な声で、そう自己紹介する黒猫は、かつて魔女の結界に取り込まれたとき、一緒に閉じ込められた子猫であった。
出会った時も元気一杯で感情豊かな猫であったが、今はそれが倍になっているようだ。
かぐら「ほむら!ほむらー!来て来て!!」
かぐらがまた、誰かを呼んだ。
さすがに、クロも次に来るのが誰かは分かる。
ほむら「何だよかぐら、あんまり大きな声を出すなよって、げっ!」
現れたのはあの時の「お目付け役」の虎猫である。
げっ!が非常に気になるところだが、今は気にしないでおくことにした。
かぐら「あの時のお兄ちゃんだよ!」
ほむら「こら、かぐら!離れるんだ!」
クロの頭にしがみついたかぐらを何とか引っ張ろうとするが、クロの身体には触らないようにしているために、うまくいかない。
ほむら「この街の猫にも縄張りがあるんだから!失礼のないようにしなきゃダメなんだよ!」
かぐら「やーっ!」
ほむら「やーっ、じゃない!」
自分の周りをクルクルと走りながら悪戦苦闘しているほむらに、クロはさすがに助け船を出した。
クロ「構わねーよ、よそ者はオイラも一緒だからな」
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