291:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/15(土) 22:16:47.90 ID:x4TlW7RDO
まどか「自分で言っちゃうんだ」
ほむら「言うだけじゃないわ。生徒手帳には書いてあるもの」
まどか「謎の少女なのに、生徒手帳はちゃんと持つんだね、暁美ちゃん」
あれ?と今度こそほむらは気付いた。
もはや、看過できるはずもない。
ほむら「・・・まどかさん、あなた前までは名前で呼んでいたじゃない」
まどか「え、だってあの子とかぶっちゃうよ?」
あの子と言ってまどかが指差した先には、黒猫に自分の尻尾をくわえさせて虎猫がキョトンとした顔でこちらを見ていた。
ほむら「いや、なんで人間の私が譲歩した形になってるのよ」
感情をあまりださない表情だったが、明らかな不服を彼女は訴える。
まどか「えー、それじゃあ分かり辛くなっちゃうよ!」
ほむら「分かりやすいとか分かり辛いで、人様の名前の扱いを適当にするんじゃないわよ」
ほむら「ニャア?」
まどか「ほら、今のはたぶん、暁美ちゃんが突然猫の鳴き真似をしたみたいに感じるんじゃないかな」
暁美「誰が暁美よ」
まどか「だって暁美ちゃんがマミさんの時に助けに来たけど車酔いで全然役にたってなかったのが悪いんだよ!!」
かぶりを振って嘆きだしたまどかに対し、こめかみがキレそうになったが、暁美は押さえた。
暁美「なるほどね、彼の影響がこんなところまで出るなんて」
深い陰が差した顔に、鋭い瞳が光った。
どうやらかなりからかい過ぎたようだ。
散々怖い思いをさせられた仕返しを敢行して、歩みよりを試みたのだが、成果はかんばしくないようだ。
暁美「本当、覚えてなさいよ。キッド」
キッド?とまどかが首を傾げている間に、暁美はいずこに去っていった。
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