33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/08/20(月) 11:40:24.94 ID:ywPrGTLDO
それは異様な光景だった。まるで、海外のカートゥーンに登場するような、ともすれば可愛らしく、しかし、それでも、脳が、感覚がれっきとした恐怖を伝えてくる。
異形の姿。
さやか「う、うそ。そんなこんなことって。」
まどか「あ、ああ。」
数は分からない、囲まれている。
しかし、実際にどれほどこの異形が存在しているのか知ったところで、彼女達にはどうすることもできない。
これは、紛れもない絶望の形であった。
さやか「夢だよね!こんなのただの悪い夢で。」
自らの言葉にすがりつくようにさやかは喚き散らすが、その言葉で決して夢から揺り起こされることはなく。ただ単に、『現実』を確認しただけに留まった。
まどか「た、すけて。」
少女は互いに身をよせあう。しかし、震えは止まらない。
まどか「誰か」
少女は腕の中の動物を抱き締めた。それは、守ろうとしたのか、ただ、何かに縋りたかっただけなのか。
まどか「誰か──!」
そして、その声は届く。
「んだよ、まだこんなにいたのか。」
絶望を砕く銃声が響いた。
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