335:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/23(日) 17:21:53.50 ID:JFfDPgdDO
その言葉に、キュウべえは顔を歪ますことなく、唖然とすることもなかった。
その顔はいつも通り変わらず、ただそこにあるだけだった。
「行くぞ」というクロの言葉でようやく後ろにいた二匹は身体の緊張が解けるのを感じた。
ほむらは自分の喉がからからになっており、息をするだけでも痛みが走る程で、隣のかぐらに至ってはどこか放心してしまっているようだ。
たかだか、10分にも満たないその時に張り詰めていた緊張感は、それ程常軌を逸していたのだ。
───そして、踵を反したクロがキュウべえに背中を向け、歩きだそうとした時だった。
QB「そういえば、マミに変わって魔女退治をしてくれるそうだね」
突然かけられた声に、クロは立ち止まった。
クロ「まぁな、退屈しのぎにゃちょうどいいからよ」
背中を向けたまま、クロはそれが何でもないことのように言葉を紡いだ。
今更、決意や覚悟を決める必要もなく、それが当然のことのように。
QB「退屈しのぎかい?退屈になるたびに君は腕や足をちぎられるのかい?」
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