349:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/24(月) 20:22:13.46 ID:2SURhrUDO
その日、鹿目まどかは急ぎの用も学校に残る用もなく、いつも通りゆっくりと家路についていた。
しいて言えば、いつもよりも早い時間に授業が終わるという普段とは違う一日に、胸が踊ることは少なからずはあったが、それ以上のことはなく、いつもの日常が単純に午前中に繰りあがっただけのようにまどかには感じられた。
まどか「創立記念日なんてまったく意識してなかったよ」
しかし、彼女自身以外のいつもとの相違点は、そんな彼女の呟きに答える存在が、およそ二人ほどいないということだろうか。
一人目、美樹さやかは、学校を出るまでは一緒にいたのだが、そこから先はさやかに別の用事があるとのことで、彼女とは別行動を取っている。
まどか(また病院かな)
ほんの少し、人に変な目で見られない程度に微笑む。彼女はきっと、大好きなあの少年の所に行って献身的に見舞いをしているのだろう。
さやかに聞いたら、慌てふためいて否定するのかもしれない。
─────ただ遊びに行っているだけなのだと。
さやかは、優しい。
だからきっと、そのうち彼女は毛嫌いしているが、クロとも仲良くできるとまどかは信じていた。
そして、二人目、志筑仁美。
彼女は、朝から学校に来ていなかった。
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