352:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/24(月) 22:04:38.43 ID:2SURhrUDO
その顔の形は、普段から見ている志筑仁美のもので間違いなかった。
しかし、その顔色は、血の気が通っていないように青白く。
半開きになっているその口は辛うじて笑みを形作っていると分かるくらいに歪んでいる。
気がちがっているんじゃないかと、まどかは思った。
まどか「ど、どうしたの仁美ちゃん。今日、学校……皆心配して、たよ?」
それでも、彼女は逃げようと震える足をなんとか押さえ込んで、仁美に声をかけた。
何かの冗談であればそれでいいと思いながら。
仁美「あらぁ、心配させてしまってごめんなさい。でも、私行かなきゃいけない場所があるの」
妙に舌足らずな、夢見心地のような喋り方で、まどかの質問に答えているものの、心を込めているとは思えない。
例えば、RPGのモブキャラクターのように何を聞いてもそう答えるようになっているのではないかと思う程、機械的な受け答えであった。
まどか「行かなきゃ、いけない場所?」
そして、震えながら聞いたまどかのその言葉は
仁美「えぇ、そうよ。そうだ!!」
なんらかのスイッチだったのだろうか。
仁美「あなたも行きましょうよ、まどかさん」
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