372:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/26(水) 16:50:14.40 ID:KACDQaODO
まどかにとって、それは見慣れた光景になってきたが、同時に未だ慣れない感覚でもあった。
しかし、目の前で異世界が構築されていく様に自分に為す術はないことも知っている。
ただ立ち尽くすだけである。
クロ「ちっ、いちいちこんなめんどくせー手順踏む必要あんのか?」
毒づくクロの声が聞こえた。
目線を下げると、案外すぐ近くに彼はいて、その横顔は青い光に照らされている。
そこで、ようやくまどかは、周囲の光景に目が届く。
そこは、青い円柱状の空間だった。
まるで、水族館にあるような一室。
青い光が、水のように淡く揺れている様から、そんな連想をした。
今この場にいるさやか、キュウべえ、かぐら、ほむら、クロ。
この場所が、結界ではなかったら、この場にいる全員でここを楽しむことができただろうか、と馬鹿な考えが頭を過る。
この美しい空間は、『魔女』がいなければ成立しないことが、皮肉じみていた。
クロ「ボケッとすんな、まどか」
まどか「……うん」
クロ「きたぜ」
クロの言葉に、皆が首を上に上げた。
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