429:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/30(日) 12:40:00.33 ID:ciQGdfNDO
クロ「お、おい、マミ?」
心配というよりは、動揺したような顔でクロはマミの顔を覗き込んだ。
本当に、この強い猫にも、こんな弱った顔があるのだな、とマミはそれを知れて本当に嬉しかった。
マミ「……大丈夫、私は……一人じゃないから」
涙をごしごしと袖で拭って、ニコッとマミは笑った。
ふん、と鼻をならしてクロは顔を明後日の方向に向ける。
ほむら「むー」
そこには、どういう訳か頬を膨らませて不機嫌そうな顔をしているほむらがいたが無視した。
クロ「……じゃあ、オイラは帰るぜ」
ベッドからひょいと飛び降りたクロは、窓の枠の上にまた飛び乗って、マミに顔を向けた。
クロ「んじゃな、マミ」
マミ「えぇ、また」
ほむら「……無視するのね。ふーんだ」
いじけたように布団を両手いじり、顔を下に向けるほむら。
クロ「またな、ほむら」
だったが、クロの声を聞いた瞬間に慌てて顔を上げる。
しかし、そこにはもう、黒猫の姿はなかった。
それでも、ほむらは目を丸くして、頬を上気させていた。
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