437:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/10/01(月) 19:54:27.78 ID:Fs0Fl9oDO
屋上から、黒猫が落ちていく姿が頭から離れず恭介は、しばらくその場から動けずにいた。
そして、彼の言葉もずっと頭の中を駆け巡っていた。
『どうしたいかなんて、腕が動かなくたって決められるだろ?』
その言葉に対する答えは、自分の中で堂々巡りに行き交って、最終的には『言い訳』になって返ってくる。
どうしようもない、という思いだけが恭介の今の気持ちだった。
でも、明らかにそれは問題だと分かる。
このまま、そんな言い訳に流されてしまえば自分は取り返しのつかない場所まで流されてしまうのではないかと思ったのだ。
恭介「……それでも、僕は……」
しかし、踏ん切りがつかない。
いざとなると、どうすれば良いのか、何も考え付かないのだ。
「恭介?」
急に後ろから飛んできた言葉に、思考の渦に沈んでいく意識が浮かび上がった。
それは、よく知る人物の言葉だった。
恭介「さやか?こんな所に何か用かい?」
さやか「まぁ、その、迎えに来たよ」
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