446:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/02(火) 00:09:54.03 ID:q4zYpUIDO
鬱々と思い悩むまどかであったが、自分の部屋の扉ががチャリと開く音を聞き首をドアの方へ向けた。
しかし、そこを見ても、誰も見えない。
風のイタズラか何かかと、首を傾げたが、いきなりベッドの下から黒い影が飛び出してきた。
まどか「うひゃあっ」
思わず悲鳴を上げたまどかだったが、すぐにその影の正体に気が付いた。
まどか「ク、クロちゃん、おかえり」
クロ「ただいま。そんでビビりすぎだ」
自分の視界ではベッドの下はちょうど死角になっていたので、ビビるのも許してほしかったが顔を出したクロをよく見ると、それどころではなかった。
まどか「……クロちゃん、その帽子」
いつもの呆れたような顔の上には、いつもとは違う帽子が乗っかっていた。
クロ「拾ったんだよ」
事もなげに告げるクロを見て、まどかはプルプルと震えはじめた。
なんだなんだと、クロも多少の緊張を禁じ得ない。
が、それはすぐに杞憂に変わった。
まどか「……か」
クロ「か?」
まどか「格好いいーー!!」
突然の大声と共に、クロの身体を抱き上げたのだ。
まどか「わぁ、凄い似合ってるよクロちゃん!」
クロ「そ、そうか」
多少なりと、クロも万更ではないらしく、まどかに好きにさせている。
格好いいと褒められる分にはクロも多少は気分はいいのだ。
まどか「ねぇ、さぁ、お前の罪を数えろって言ってよ!」
クロ「嫌だよ」
1002Res/761.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。