480:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/04(木) 19:15:40.45 ID:bTe+u3hDO
声にならないほむら(猫)の悲鳴が聞こえた気がした。
知久「……まぁ、少しほむら君には気の毒だけどね」
今日はご飯を多めにあげることにしようと、彼は穏やかに笑った。
思えば、彼はいつも笑っている気がする。
まどかが家を出ても、詢子が家を出ても、ただ笑って彼女達の帰りを待っているのだ。
何が、彼をそうさせているのだろう。
ただ単に根っからの善人なんてものはいないが、芯がある人間は進んで善を為せるものであり、逆に芯がなければ悪業だってこなせないものだ。
クロは、鹿目知久という男に興味を抱き始めていた。
知久「はいはい、そろそろ皆でご飯を食べよう」
タツヤ「おなかへったー」
知久の声に触発されたのか、タツヤも食卓につかない母と姉に抗議するように声を上げる。
確かに、リビングについてからかれこれ30分はたとうとしている、いい加減にクロも食事にありつきたかった。
まどか・詢子・かぐら「「『はーい』」」
なんとも元気な返事と共に三人娘が移動を開始する。
ほむら『……』
そして、後にはヨロヨロと立ち尽くすだけの虎猫が残されていた。
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