485:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/04(木) 22:17:54.31 ID:bTe+u3hDO
かぐら『タッくんが真似しちゃダメなんじゃないかな』
首を傾ける、かぐら。
顔を皿に近付けてはいるが、ほむらもまた聞き耳を立てている。
ふぅ、とため息をクロは吐いた。
クロ「あいつらの手元。見えるだろ?木の枝みたいなヤツ」
かぐら『うん、あれって何?』
クロ「箸だ」
かぐらは『端っこ?』と検討外れの疑問を抱き始めている。
変な勘違いをさせる前に一気に説明した方が良さそうである。
クロ「違う、箸だ、ハ・シ。あれで飯を挟んで食うのが人間の礼儀なんだよ」
かぐら『じゃあ、あれで食べた方がいいの?』
クロ「あんなんで飯食える猫なんて──」
いねーよ、そう続けようと思ったが残念ながら一匹、異様に箸の使い方が上手い化け猫が頭に浮かんだ。
兄貴面でいつも自分の側にいた虎猫、箸の使い方や食料の見張り役がいない時間帯はアイツから教わった。
かぐら「お兄ちゃん?」
クロ「───教えてやろうか?あれの使い方」
ピコン、とかぐらの尻尾が立ち、ほむらもまた顔を上げる。
どうやら二匹共、興味があるようだった。
かぐら『本当!?』
目を輝かすかぐらに、さりげなくだが、クロをチラチラと見ているほむら。
反応は上々だった。
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