497:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/05(金) 20:44:48.45 ID:n86DsGnDO
まどか「うぅ、DVだ、ドメスティック・バイオレンスだ」
涙目になりながら頭を自分で擦っているまどかを見ながらフンっと鼻を鳴らすクロ。
下手な冗談の類には誰よりも厳しく接するのが彼なりの流儀であった。
クロ「寝るぞ、とっととな」
はーい、とやはり少し疲れが出てきたのか間延びした声で返事をしながら、まどかはベッドに向かっていく。
少し、考えてクロは今のうちに彼女に言っておきたいことを言うことにした。
それは、さやかとまどかが揉めてから考えていたことでもあったこと。
クロ「なぁ、まどか」
まどか「なに?」
クロ「お前、オイラに一々付き合う必要はないんだぜ?明日さやかに友達に戻ろうって言えよ。あんな黒猫を信用するの止めるからってよ」
口にして、なんとも馬鹿らしい提案だと自分でも思う。
鹿目まどかに、そんなことが言えるわけがないことくらい自分でも分かっているはずだ。
甘ちゃんで、お人好しで、優しすぎる彼女にそんなことはできない。
ただ心を悩ますだけのことだ。
忘れてくれ、そう言うつもりだった。
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