過去ログ - クロ「魔法少女?」
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/08/22(水) 20:39:37.15 ID:zWJQ0XIDO
クロ「・・・。」


クロ「・・・。」


クロ「・・・グゥ。」


第二話 「覚悟・・・ねぇ。」


世界は意外とファンタジーに溢れている。なんだかサブカル的な空気を持つアニメのセリフの一節のような言葉だが、存外馬鹿にできたものではない。


例えば、『クロ』という一匹の黒猫の話。
とある理由から、二人の老夫婦の家でくらしている彼だが、ひょんな事から死亡。
更に、その理由となった悪(笑)の天才(失笑)科学者によりサイボーグへと改造。そこからは、何故か戦時中の砂漠の異世界へ飛ばされたり、(今どき)超能力少女に恨まれたりと、とてもじゃないが一息では語り尽くせぬ数奇な運命を辿っており、今回も中々であった。


「・・・ロ、クロ!」


クロ「うーん。」


遠くの方から聞こえる声と、身体を揺り動かされる感覚に意識が多少なりと覚醒する。
くぁ、と大きく欠伸をしながら薄目を開けるとそこには金髪の少女、マミがいた。


クロ「んだよ・・・。出かけるのか?」


マミ「えぇ。それでね、少し帰りが遅くなるかもしれなくて・・・、お留守番を頼めるかしら?」


初めて会った時と同じ、制服姿をした彼女が申し訳なさそうな面持ちでいる。しかし、クロはあまり動いてまわるような性格をしていないため、あちらこちらへと引っ張り回されるよりは留守番の方が都合がよかった。


クロ「おぉ、行ってこい行ってこい。」


眠気が未だにクロの中で勝っているのか、ゴロリと横になりながらプラプラと手を振る。


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