527:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/10/08(月) 21:20:03.51 ID:egHI/JdDO
とうとう、この瞬間が来たと言えるかもしれなかった。
まどかは、さやかの抱える事情を知る数少ない人間の一人である。
魔法少女になるという事、そしてその報酬とも言える『願い』の名に恥じぬ願望がある事も分かる。
まどか「で、でも、あんなに危険なんだよ!?マミさんだってあんな目にあって……、さやかちゃんだってどうなるか」
さやか「そう、だから今までずっと悩んでいた」
たった一つの願いを叶えれば、そこから先は戦いの日々。
自分の願いは叶える価値も、そのために戦う価値だってある。
そんなの、分かっているのに────怖いのだ。
怖くて怖くて、仕方がない。
だからこそ、彼女は欲したのだ
さやか「私はアイツとは違う。アイツにほだされたマミさんとも違う……、そう思えば魔法少女になる事なんて怖くないって思ったんだ」
戦う理由を、正義の意義を、己のきっかけを。
しかし、それでも、何度言い聞かせてもその一歩を踏み出すことができないでいた。
恐怖と願いと理想と幻想の中で、さやかはただただ悩み続けている。
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