531:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/10/08(月) 23:01:03.40 ID:egHI/JdDO
そんな気持ちで、魔法少女になってほしくなかった。
あんな血を流し続ける戦いに、友達を行かせたくなかった。
それが、どんなに甘っちょろくて、利己的で偽善と欺瞞に溢れた感情か、まどかには考える余裕もない。
しかし、例え彼女自身が理解していても、躊躇いはしなかっただろう。
さやか「……でも、でもそれじゃあ、何も変わらない。変わらないんだ」
両肩を掴まれたまま力なく呟かれたさやかの言葉が、まどかの胸に鈍く刺さる。
さやか「あんたは、何も分かっていない。私の願いは確かにワガママだけど、それだけでもないっ!」
ドンっと肩を突き飛ばされたまどかは、為す術もなく地面に転がる。
その行為は、深くまどかを傷付ける結果となった。
この瞬間、まどかはさやかに全てを拒絶されたのだ。
親愛を、警告を────友情を。
走り出したさやかの背中をただ見ることしかできないでいたまどかは、しばしその場で凍り付いていた。
しかし
まどか「……負けるもんか」
ゴシゴシと袖で涙を拭って、まどかはふらつきながらも立ち上がった。
さっき言ったばかりではないか、友達なのだと。
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