565:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/10/11(木) 00:36:56.32 ID:uMvngx8DO
────見滝原総合病院・受付
広いロビーには、今日も病院に用がある沢山の人が椅子に座ったり、うろついたりしている。
看護婦の一人はそれを見て、誰にも気付かれないようにため息を吐いた。
心中では、今日もこんなに人がいると嘆いていたり、はやく月末のコンパの日になれば良いのにと愚痴っていたりと荒れに荒れていた。
故に、突然風のようにロビーを駆け抜けていった一台の車椅子に彼女は凄まじく反応した。
看護婦「コラァっ!!そんなスピードで車椅子を走らせる馬鹿がいますかぁ!!」
「すみませーん、すぐに帰りますんで!」
と、気の弱そうな声が、さながら救急車のドップラー効果のように遠ざかっていった。
というより、あの車椅子に乗った少年はどこかで見た事があるような。
そして、最も気になるのは車椅子の下に張り付いていた影───あれは、確か
看護婦「猫?」
首を捻っても口からは答えはガチャポンのようには出てこない。
しかも、考えれば考えるほど、なんだか、こう。
看護婦「主任、今日はもう帰っていいですか?はい、疲れてるみたいなんです。幻覚が」
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