590:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/10/13(土) 02:18:27.32 ID:ZUeHd6nDO
クロ「お二人さん、ラブコメってんのは良いけどよー」
倒れた車椅子に腰を下ろしたクロはケタケタ笑いながら二人に野次を飛ばした。
本人は実に愉快そうに小馬鹿にした態度に出ているが、さやかにしたらたまったものではなく、キッと鋭い眼光をクロに向ける。
さやか「うるさい!あんたには言いたい事があるんだ」
クロ「後にしろよ。先客だ」
相も変わらずニタついた顔のままだったがその視線はさやかを見てはいない。
クロから見て前方、自分たちの後方に顔を向けた。
さやか「アイツは……魔女っ」
恭介「魔、女?あれが?」
さやかは奥歯を噛みしめ、恭介はまた新たに聞いた単語に目を丸くするばかりである。
彼の中にある『魔女』というイメージにそれは合致する事はなかったからだ。
そこにいた『それ』は、あくまで少女の形をしていた。
少女という線の中に、狂ったように色彩を放り込んだというべきだろうか。
その少女に近い何かはうずくまって、地面に何かの絵を描いていた。
一心不乱に、いや、もはやそれは心乱れるほどと言ってしまえるくらいに。
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