611:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/10/15(月) 17:21:01.07 ID:HJYENQZDO
地面にひっくり返りながらも困ったように、それでも確かにこんな状況でありかながら恭介は笑っていた。
そんな姿にさやかは戸惑いながら彼を助け起こす。
何故だろう、あの姿を見ても尚、恭介のクロに対する嫌悪は感じられない。
いや、まどかに言ってしまった事を今一度認めなければならないのだろう。
クロに敵がい心は《自分が魔法少女になる、という決断を取りやすくするために無理矢理に敵対心を持っている部分もある事》を、《『願い』の代償に対する恐怖を誤魔化すための行為だという事》を。
そして、そこまでしても気持ちに踏ん切りがつかない事にさやかは恐怖すら抱いている。
恭介を救うという行為をすんなりと行えない自分は、やはりまどかに『ただのワガママではない』と言ったところで単なる見返りを求めているだけではないのか、そんな気持ちのまま魔女と戦う事ができるのか。 そんな考えばかりがさやかの頭の中に巡っていた。
恭介「───さやか、君に言わなきゃいけないことがあるんだ」
と、ふいに身体を支えている恭介がこちらに顔を向けてきた。
至近距離で、しかもかなり真剣な顔でこちらを見つめていた。
緊張で胸が高鳴った。
さやか「な、なに?」
恭介「実は───」
恭介がその言葉を告げようとした時、激しい激突音が彼の言葉を阻んだ。
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