614:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/15(月) 22:45:48.34 ID:HJYENQZDO
まだ身体からは痺れは取れていないが、構わず駆ける。
一歩でも早く、二歩目より早く、三歩目の足を踏み込む。
『──────!!』
影のような魔女が、こちらに向かって枝を伸ばしてきた。
一線で両断するも、それだけで終わらずに次から次ぎへと呑み込まんばかりに襲い掛かる触手にクロは徐々に押され始める。
クロ「うおッ!?」
そして、首に巻き付いた触手に身体ごと持ち上げられる。
首から下の全ての部位に走る衝撃の反動で、思わず武器が手から離れた。
クロ「やば、しくじっ──」
そのまま空中に放り投げられた。
身体を包む浮遊感の中、次の一手のためになんとか腹に手を突っ込むも。
『─────!!』
まるで子供がはしゃぐような声が聞こえたと思ったら浮いた身体を掴まれた。
飛行機のプロペラが回る音がして、これはあの落書きのような使い魔だと知る。
クロ「うおッ?おおおお!?」
アクロバット飛行のまさにそれだった。
空中を一回転しながら使い魔はそのまま地面に直行していく。
クロ「マズい!マズい!!マズいって!!!」
空中では喚いても、もがいてもどうしようもなく。
抵抗もできないまま地面に叩きつけられた。
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