62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/08/24(金) 22:59:40.72 ID:DZBRLQkDO
時間が立つのは早い、とう感覚はこんなにも不思議なものだろうか、と美樹さやかは思う。
友達と話す放課後
割と調子よくテストを解けている時
これから待っている事への期待や、舞い上がっている時ほど───。まるで、タイムスリップをしたように、胸の音が高鳴る方へ進んでいく。
『魔法少女』『願い』この二つの言葉が持つ輝きに彼女は魅せられていた。
魔法少女という存在の神聖さ、人知れず戦い、人知れず人を救う。
魔女を悪とするならば、魔法少女は正義だった。
その正義の一端にこれから自分は触れることになる。
あの時見たマミの姿に、さやかはハッキリとした憧れと、陶酔を抱いていた。
そして、『願い』
この言葉は、彼女の中で非常に重く、くっきりとした輪郭で一つの意味を為していた。
例えば、もしキュウべえが魔法少女なんて関係なしに願いを叶えてくれる存在だとしたら、彼女はその思いを叶えようとしただろう。
そこは、まだ考えなければならない。
いかんせん、自分の考えが甘いのではないか?という疑念がまだある以上、安易な結論はだせやしなかった。
だから、これからマミさんに付いていく。
あの可憐で、大人びた、美しい『正義の味方』に。
が、巴マミの顔と一緒に、あの嫌なイメージまで湧いてきた。
あの、黒猫だ。
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