620:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/17(水) 22:21:39.40 ID:FC2nmbwDO
かぐら『お兄ちゃんはボクを助けてくれんだ!だから今度は』
ほむら『足手まといになるだけだ!お前なんかに何ができるんだよ!?』
叫び合う二匹の想いは平行線のままだった。
かぐらをクロを想い、ほむらはかぐらを想う。
そこにあるモノの重みや意味合いはどれも同じではあったが、そうであるが故ににベクトルが違えばそれは反発しあうだけだった。
かぐら『……バカ』
ほむら『え?』
かぐら『ほむらのバカバカバカァ!弱虫!!もう知らない!!』
その言葉の全てが幼いほむらの心を抉る。
ほむらにしたら、自分の大切な妹分を守りたいというそんな想い一心で、他にはなんの他意もなかった。
この瞬間は、かぐらから絶大な信頼を得ているクロに対する少年としての嫉妬心も彼女に言われたような臆病もない。
それなのに、かぐらからぶつけられた罵詈雑言は彼を茫然自失とさせてしまった。
さやか「あっ!こら猫ちゃん!?」
時間に換算すればほんの一瞬、しかし確かにほむらの身体から力は抜けた。
その隙を見逃さず、かぐらはほむらを蹴り飛ばし駆け出していった。
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