636:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/19(金) 22:17:37.22 ID:1LOGC8VDO
かぐら『お兄ちゃん!お兄ちゃん!!うわああああ!!』
ほむら『落ち着け!行くぞ、かぐら!!』
かぐらは半狂乱になっていた。
無理もない、とほむらは思う。
目の前で、『死』といものを見たのはきっとかぐらは初めてだったのだから。
それも、クロはほむらから見て、彼女の親以外でかぐらが最も慕っていた猫であることは間違いない。
その混乱は図り知れず、今自分が少しでも身体の力を抜けば彼女はすぐに自分を突飛ばし、彼の下へ走りだすだろう。
そうなれば、まず命はない。
ほむら『落ち着け!行こう、逃げなきゃ!!』
自分だって平静を装っているが内心では泣き叫びたい気分だ。
嫌い、という程ではないが彼を見れば悔しかった。
かといって好きでもない。でも、『いつか』と思うくらいには憧れていた。
そんな存在が突然死んでしまった。
それも、自分達を庇って。
しかし、自分は泣くわけにはいかない。
立ち止まるわけにはいかない。
逃げろ、と言われた。
かぐらを連れていけと、つまり自分は託されたのだ。
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