663:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/31(水) 22:24:33.56 ID:uEovAr5DO
踊りかかる黒い触手を、さやかは手に握るサーベルを振り回して切り落としていく。
大きくもなく重量感もないサーベルは、次から次へと魔女の魔手を打ち払い続ける。
そのスピードは、有体に言って高速。
目にも止まらぬ速度で繰り出される剣撃は、その魔女の攻撃全てをその場にて切り捨てることを可能としていた。
型もなく、殺陣もない。
どこか自身の胸にある感情を叩きつけるような荒々しさすら感じた。
さやか「はあああああッ」
彼女はその攻撃を文字通りさばくだけが精一杯であり、その場から動く事はできないでいた。
しかし、変わりに退かなかった。
臆さなかった。
逃げなかった。
クロ「背中借りんぞおッ!!」
彼女の後ろを駈けていたクロはそのまま地を蹴り、さやかの背中を蹴り空中にその身を投げ出した。
そして、クロは魔女に向かって跳んだ。
魔女の攻撃、そのほとんどを受けているのはさやかである。
しかも、攻撃をすればするほどダメージも受けている。
勿論それだけでは決定的な攻撃とはならない。
ならば決定打を与える第三者が登場すればいいのだ。
宙に舞うクロは腹を開き、そこから箱型のツインキャノンを取り出し右手にはめる。
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