665:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/01(木) 01:02:34.27 ID:kMGO1+QDO
さすがに魔女も異変に気付いたのか触手をクロに飛ばしてくる。
が、その攻撃の意識をさやかに向けていたためか、先程の攻撃に比べれば手数は少ない。
クロ(飛んでくるのは五本、なら二本目を躱した時に……!)
あらかじめ狙いを定めておく。
ここから先にどんな体勢になって撃ち込むための行動を決めるために。
元々クロもスナイパータイプではない。
故に、己の直感と行動に全てを賭けるのだ。
クロ(───きたッ)
触手がクロの身体を捕らえんと向かってくるのが見える。
タイミング、それがこの瞬間における唯一無二の勝利の鍵。
一本目、空中で身体を捻ってやり過ごす。
耳元で触手が通り過ぎたのか風を切る音が聞こえる。
二本目、既に地面に着地をしているクロは、身を屈めて触手を避け、そして全力疾走で走る。
武器を取り付けた右腕を伸ばす。
何かを察したのか魔女は身体の周囲に網状に触手を張り巡らした。
守りを固めるつもりらしい。
だが、もはやそれに意味などないのだ。
クロが伸ばしたその腕は、右腕。
さやかが願いを捨ててまで取り戻した腕である。
熱くならない訳がなかった。
クロ「ぶち抜けぇッ!!」
二つ分の銃声は、魔女の触手と砕き、そして魔女の本体を貫いた。
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