678:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/11/02(金) 20:59:52.59 ID:fX/PHNcDO
遠くから聞こえてくる喧騒を聞きながら、暁美ほむらは闇の中に佇んでいた。
上手くいかなかった事もあったが、しかしそれは前回の時よりは少しだけ展開が違った。
その変化は、少しだけ、ほんの少しだけだが彼女に希望を持たせた。
もしかしたら今度は、変えられるかもしれない、と。
ほむら(いや、まだ。全てが終わるまでは)
首を振って自分を諫める。
落ち着かなければ、まだ誰も救われていないのだから。
「意外だったね。彼女があんな形で契約を結ぶなんて」
ほむら「───ふん、思い通りにならなくて残念ね。あなた事だから、散々彼女にとって都合の良い事ばかり言って契約させたかったんでしょう」
QB「人聞きの悪い事を言わないでくれ。ボクは強制はしないよ。一つの考えを述べたまでさ」
闇の中で鈍く赤い二つの目が光る。
少年のような、少女のような聞きやすく、耳馴染みによい声。
ずっと聞いていたいと思わせてしまうその声は、下手すれば誰かに狂えと言えば狂い。
死ねと言えば死んでしまうかもしれない。
魔力や、魔術ではない。
そうなるように計算されつくされたような物を感じる。
『いつだって』。
ほむら「でも、クロがいるからそう大した工作もできない。困ったものねインキュベーター」
QB「困ったものは君も同じだよ。そこまで知ってるとなると、流石のボクも気味が悪いよ」
お前が言うな、そう言ってやりたかったが、これに怒りをぶつけても仕方がないのだ。
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