709:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/07(水) 21:48:46.28 ID:n3p35ogDO
クロ「ごっつぉさん。……んじゃ、オイラも行くか」
知久「あれ?珍しいね。こんな早い時間にお出かけかい?」
しっかりと女性陣が家から出た事を確認してからクロは口を開く。
やはり普通の猫が喋る姿を事情を知らない詢子に見せるのは抵抗がある。
あの飄々とした彼女を見るかぎりでは猫が喋ったからと言ってどこぞの『快楽に溺れやすい猫』のように世間に見せびらかされる事にはならないだろうが、それでも多少は面倒くさい事にはなると思う。
家にいる時くらいは静かに暮らしたい。
クロ「あぁ、ちょっくら今から」
知久「病院かい?」
クロ「……まぁな」
言葉を先読みされ、クロは口の中で舌打ちをつく。
驚き以上に面白くないという思いがあったからだ。
理由なんて、今の知久顔を見ればそれだけで十分だろう。
『やっぱりね』と顔にデカデカと書いているよいな笑顔がそこにはあった。
知久もまたこちらの不機嫌に気付いたのだろう。
今度は苦笑いを浮かべている。
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