712:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/11/07(水) 23:10:23.49 ID:n3p35ogDO
クロだって大人である。
一々意見の食い違いくらいで掴みかかったりはしない。
しかし、今のクロは知久の言う事に反応しては食って掛かっている。
それは別に単純な反目ではない。
言葉を掛け合って戯れ合っているようにも見える。
知久「もうちょっと素直になってもいいんじゃないかなってこと」
クロ「オイラはいつだって素直だぜ」
知久「君は自分に正直なだけだよ。他人には嘘は吐くけど誠実で、それでも素直ではないだろう?」
あるいは、クロが諭されているようにも見える。
またもや面白くなさそうに「ケッ」と吐き捨てているクロを見れば若干後者の方が正しいのかもしれない。
クロ「あーはいはい、負けだ負け。ここは『素直』に善処するさ」
知久「すまないね。少し説教くさくなってしまった」
申し訳なさそうな彼を見ながら、元々知久は、世話焼きが性分の人間なのだろうとクロは考察する。
そうでなければ子供が二人いる家庭で主夫なんかやってられないだろう。
そして恐ろしい程に気が回る男でもある。
元の世界、桜町にはいないタイプの人間だ。
というよりあっちにはロクな大人がいないせいでクロ自身が頼られる側によくなっていた。
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