740:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/12(月) 20:58:45.22 ID:Rk2cptBDO
そんな事、今、自らが直面している諸々の問題に比べたらどうでもいい事だった。
かぐら『……』
至って真面目でピッタリとクロに引っ付いて歩く小さい黒猫・ほむら。
いや、もしかしたら本人にとっては険しい顔をしてあるつもりなのかもしれないが。
クロ「おい」
かぐら『……』
クロ「おい。離れろよ。邪魔くせー」
ほむら『かぐら……』
クロが大雑把に突き放すような言葉をぶつけても、ほむらが案じるような言葉をかけても彼女は決してクロの側から離れるような事はしなかった。
身を寄せて、合わない歩幅を必死に足を動かして揃えようとしている。
かぐら『……』
そして、口数も少ない。
出会ってからもう大分経ったが、こんな彼女を見るのは初めてである。
すっかりしおらしくなってしまい、あの弾けたテンションはここ数日鳴りをひそめてしまった。
やりにくさ、苛立ち等々を彼女に感じてはいるものの、原因の一つとして確定しているのは自分である訳でクロは無理矢理には突き放すつもりはないのだが。
ふぅ、と一つため息をクロはついた。
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