746:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/11/13(火) 00:35:31.42 ID:6Y33nS0DO
かぐら『そしてね!虹色の家に住んでたの!ほむらの家族や皆と一緒に』
クロ「虹色の家?」
かぐら『そう!ママの家だよ!』
また分からない単語が出てきた。
虹色の家?
それは、単純に七色に塗装された小屋かなにかなのだろうか。
それとも少女の目に写ったありのままの光景を言葉にしただけなのだろうか。
さっぱりである。
クロ「まーいい。ママの家って事は群れのリーダーなのか?お前のお袋さんは」
かぐら『袋?ママはそんなんじゃないよ』
クロはそういう事じゃねーよ、と律儀に突っ込みをいれる。
なんというか、彼女の母親の気苦労は相当なものだったのかもしれない。
ほむら『かぐらの母さんはオレ達に寝床をくれたり、餌を持ってきてくれたりしてくれたんだ。でもリーダーじゃなかった。───ていうかなれないんだ』
よく分からず、クロは首をかしげた。
そこまでしておきながらリーダーじゃない?
話を聞いた限りじゃ相当な実力者ではないか。
一般の猫が普通そこまで出来るはずが────まさか
クロ(おいおい、マジかよ)
かぐら『そしてね。なんか最近危険だからここから離れろって、ママが言ったの』
クロ「……会いてーか?」
かぐら『うん。ちゃんとご飯を食べ切らなかったらママ凄く怒るんだよ。でも、今のかぐらは一人でもちゃんと食べてるの。それを教えてあげたいんだ』
楽しそうに告げるかぐらの顔をクロは真っ正面から見れなかった。
それは照れ隠しでもなんでもなく、彼女の笑顔が眩しく感じてしまったからだった。
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