773:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/19(月) 22:16:00.81 ID:0gxk+UsDO
社長「こんにちは、天童社長。今日はわざわざ足を運ばせる形になってしまい申し訳ありませんでした」
まずは、社長が軽く頭を下げながら挨拶の言葉を述べる。
その姿に、つい先程までの軽々しさはない。
相手に対する最低限の礼儀と、そして相手に見くびらせない凛とした佇まい。
人間には二枚の仮面があるとよく言われるが、この社長には何十とも言える仮面が備わっているのだろう。部屋の隅に控えながら詢子そっと舌を巻いた。
社長「それで、今日はどのようなご用件で?」
天童「またまた、分かっていらっしゃるでしょう?いちいち確認するまでもない!我が街の発展とこの街との将来についてのお話ですよ」
相手の挨拶に大した反応も示さず天童は声高らかに自らのペースで話を進めていく。
街の発展と将来、そんなもの、はっきり言ってたかだか一企業が出しゃばってどうにかなるとは思えないのだが、天童という男のテンションは上がっていく。
天童「申し訳ない。先日こちらに寄越した者の話ではよく分からなかったでしょう?」
まるで何かの演説か、いや演劇なのか。
天童は顔にわざとらしいシナを付けながら語りだした。
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