783:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/20(火) 23:59:00.58 ID:1sDLa8LDO
詢子「いかかですか、社長?我が社の新たな交渉術は」
社長「えげつないよ!!」
明らかに『これはマズいな』と簡単に分かるような顔で部屋から出た天童の姿を確認した詢子は悪びれもせずにそうのたまった。
社長「交渉じゃないよ。あれはただ人の話を聞き流しながらひたすら帰らせようしていただけだよ」
詢子「しかし、社長も私の言うことには同意すると」
社長「あれは、なんか雰囲気に呑まれて格好いい事を言ってみたらああなっただけだよ!」
なんと言っても、なんとかしようにも自分の言葉では目の前にいる鹿目詢子を縛る事はできない。
しかし、分かっていても言いたくなる。
誰よりも約束事を守りながら、誰よりも常識を嫌う彼女と共にいればこんな事はしょっちゅうではあるが、心臓に悪い。
詢子「良かったじゃないですか。厄介払いができて」
社長「まぁ、正直ありがたいけどさ……、でも、今日はやけに直接的な言い方だったね」
そう、普段であれば彼女はあんな言い方ではなく、もう少し柔らかな表現で、ゆっくりと時間をかけながら話を進めていくのだが。
今日はなんというか、急いでいたような気がした。
詢子「えぇ、まぁ」
曖昧な返事。
その顔色は少し険しい。
嫌なものを感じた。
ただ漠然とした予感にすぎない何かがあった。
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