786:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/21(水) 13:40:57.00 ID:MCPUbT9DO
詢子「あいつ……あの男は少々ヤバイかもしれませんね」
鋭い視線を窓の外に向ける詢子を見つめて、社長はそっとため息を吐いた。
長い付き合いだ。
彼女がこんな時どう思うか、そしてこれまでどんな行動に出てきたか十分に知っている。
だからこそ、彼女には理解してもらわなければならない。
社長「詢ちゃん。無茶は駄目だからね?知くんや子供達を泣かせないように」
あの頃は直感的な行動をとって、どんなに痛い目を見ても後悔なんてしなかった。
だが、今は違う。
社長「私達はもう大人なんだから」
守らなければならない物の重みを知ってしまったのだ。
なんにでも突っ掛かれば良いという訳にもいかない。
詢子「……それは、命令ですか?」
社長「詢ちゃんは命令なんて聞いてくれないでしょ?だから、これはお願いだよ。友達からの」
その言葉に詢子は目を丸くして軽く微笑んだ。
大人びた容姿の彼女からは想像し難かった子供のような無邪気な笑みであった。
詢子「分かったよ。シスカ」
よろしい、と赤みがかった髪の色をした女性もまた満足そうに笑うのだった。
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