79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/08/26(日) 15:19:53.19 ID:Q0hZ9VlDO
まどか「えっと、確か・・・、グレーって。」
さやか「ハイハイ!もう、やめてよ。あんなんの話はさ。」
名前どころか、その概要を聴いただけでも嫌気がさすとでも言いたげにさやかは、クロの話題を切り上げようとする。
まどか「さやかちゃんは、クロちゃんのこと・・・嫌い?」
オズオズと伏し目がちに、まどかは、さやかを見つめる。
彼女は恐れていた。
自分は、クロの事を好ましく思っていた。
まだ出会いから短いが、彼はそれなりに、感情を押し隠さず、良い部分も悪い部分も曝け出すタイプだと理解できる。
まどかは、あまり、聡いほうではない。
人並みに鈍く、人並みに疎い。
まどかは、そこを恐れている。
さやかは友達で、クロだって友達だと思う。
そんな彼らが、憎しみあってしまうことはたまらなく辛いと思うからだ。
さやか「いや、まぁ、嫌いっていうか気味が悪いというか?」
さやかは、そんなまどかの様子を感じ取ったのか、敢えて言葉を濁した。
否定とも、肯定ともとれるその態度に、深く突っ込めるような度胸はまどかにはない。
伝えたい事も伝わらず、伝えられず、彼女は軽く自己嫌悪に陥り、そんな様子に傷付き、苛立つさやか。
と、そんな重い沈黙を打ち破るものがいた。
キュウべえ「確かに、彼の在り方はボクにもよく分からないものがあるよ。」
いつまにか彼は、まどか達の足下を歩いていた。
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