804:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/22(木) 20:14:57.77 ID:xUu1tlmDO
かぐら『……でも、せっかく仲良くなれそうだったのに』
かぐらの、その心からの哀しそうな声にクロは足を止めた。
彼女の顔を覗き込めば心底残念そうな顔がそこにはある。
かぐらは、クロがさやかから疎まれていた事を知らない。
だから、単純に友達が増える機会がなくなったと思ったのだろう。
クロ「別に今すぐに仲良しにならなきゃいけねーわけじゃねーだろ」
しかし、あれだけ一度は反目していた(クロからすれば興味なかったが)仲である。
突然、仲良くしましょうで深い仲を築ける訳がない。
それに、さやかは少し義務感のようなもので頭を下げていたところがあった。
それが良いことだとか悪いことだとかの問題ではないのだ。
クロ「ゆっくり、ゆっくりでいいんだよ」
口ではぶっきらぼうでダルそうな言い草である。
しかし、その顔を不思議そうにほむらとかぐらは見ていた。
初めて、本当に初めて、この猫の優しそうな顔を見た気がしたから。
かぐら『お兄ちゃん?』
クロ「それにからかいがいのある奴は一人くらい居てくれねーとな!」
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