805:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/11/22(木) 20:55:49.35 ID:xUu1tlmDO
 ウシャシャシャ!とけたたましい笑い声が響きわたる。  
 その凶悪な笑顔に先の温かい顔は引っ込んでしまった。  
 かぐらはムウと眉をひそめる。  
 敵はかくも手強いものか。  
  
  
 クロ「よし、んじゃ行くぞ」 
  
  
 そして、なんとも楽しそうな顔でクロは巨大な病棟の壁を見上げた。 
 普段ここからマミの病室に向けてロッククライミングをしている猫達には見慣れた光景である。 
 だが、慣れているのはあくまでも『見る事』だけであり、ほむらは『登る事』には全く慣れていない。 
  
  
  
 ほむら『げっ、また壁登るのか?』 
  
  
 クロ「それしかねーだろ」 
  
  
 故に、ほむらは思いっきり顔をしかめているが全くもって意にかえす様子はクロには見えない。  
 やがて、ほむらは観念したようにため息と共に俯いた。  
 ちなみに、かぐらは全然平気なのか、とても乗り気である。 
  
  
 クロ「掴まってろよっと!」 
  
  
 そんな二匹がしっかりと身体にしがみついた事を確認したクロは壁に爪を突き立てて登り始めた。 
  
  
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