890:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/05(水) 20:42:44.95 ID:yryF6udDO
まどか「いつも通りだよ」
選ぶしかなかった言葉だった。
他に何か洒落た一言を用意してくれたのなら、まどかはその言葉を選んだかもしれない。
しかし、頭に浮かんだ言葉はただそれだけ、ならばまどかはそれを選ぶのみである。
しかし、しかし彼女は
ほむら「───そう」
ただの一言だけそう呟いた彼女は、とても満ち足りたような顔を一瞬だけ見せたのだ。
ほむら「それじゃ、私は行くわ。邪魔してごめんなさい。早くジュース買わないと昼休みが減るわよ」
まどかはハッとした。
ほむらが見せた顔に、見惚れてしまっていた事を認めなければならない。
しかし、そうこうしている間にほむらは既に歩き始めている。
まどか「ま、待って!ほむらちゃん!」
何か、何か、かける言葉はないだろうか。
呼び止めたほむらが訝しるようにこちらを見ている。
焦り、はやり、どうにか頭に浮かんだ言葉をぶつけた。
まどか「今度は、好きなのが来ればいいね!今度は、ほむらちゃが欲しい物が!」
ほむら「……そうね。でも、それは私が選べることじゃないわ」
そう言って、ほむらは歩き去ってしまった。
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