90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/08/27(月) 23:14:53.19 ID:vq70zBPDO
さすがに肝が冷えたのか、マミは、ふぅと息をついたまま、しばらく動けなかったが、膝に力をいれて走って女性の元に向かった。
その様子を見た二人も、顔色を不安と喜色でごちゃ混ぜにしながら、マミに付いていく。
マミ「・・・これは。」
女性を、そっと地面に横たえたマミは、ちょうど首筋のあたりにある、不可思議な形をかたどった小さな紋様のようなアザを見ながら顔をしかめた。
さやか「マミさん、それは・・・何ですか?」
マミ「『魔女の口づけ』──魔女の標的になった人間につけられるものよ。」
魔女、標的、その言葉に、まどか、さやかの顔は青ざめた。
こんなことが、実際に起きているのだ。
魔女という存在、そんなものに命を刈り取られる人間がいること。
そして、それは自分達の生活のすぐ近くで起きていたこと。
知らなかった、でも、もはや知らなかったでは済まされない。
彼女達は、知ってしまったのだから。
マミ「さぁ、行きましょう。」
マミが見つめる方向に目をやると、そこには、ぽっかりと暗い口を開いている扉があった。
─────見滝原 住宅街
クロ「あぁ、ったく、情けねぇー。」
誰も見ていないことをいい事に、クロはコンクリート塀に背もたれながら空を仰ぎ、そう吐き捨てた。
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