917:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/14(金) 00:23:07.84 ID:H7T1TJ1DO
「おー、なんだ帰ってたのか?」
愕然としているまどかの耳に聞き覚えのある声が聞こえてきた。
錆びたブリキ人形のような動きでゆっくりと振り替えると、つい先程開けたドアの前に見覚えのある黒猫が立っていた。
まどか「クロ、ちゃん?」
クロ「おう」
右手をプラプラと振りながら軽い態度で近づいてくるその姿はいつものままである。
いつものままであるのだが、まどかはある疑念により彼から目を離せない。
さやか「よぉ、クソ猫」
クロ「おいおい今朝のやつなら、悔い改めたぞ」
さやか「あんたの中でしか解決してないんだよ」
軽口の言い合い、さやか自体はもうすでに落ち着いているようで、激しい罵声のぶつけ合いというより、たんなるジャブの打ち合いに終始している。
クロ「ん、なんだよ、マミ。まだ全然終わってねーじゃないか」
マミ「ごめんなさい。こういうの本当に久しぶりで、まだ上手くできなくて」
まどか「やっぱりクロちゃんがさせてたんじゃない!!!!」
突然の叫びに、当のクロは思いっきりビクついて仰け反った。
マミもさやかも驚きを隠せないでいる。
しかし、まどかは、半泣きになりながらクロに詰め寄っていく。
まどか「訳分かんないよ!言ったよね!今日はマミさんの退院パーティーだって、私言ったよね!!」
クロ「あの、あ、はい。……聞きました」
もはや敬語である。
まどか「じゃあどうして当の主役がこんなところでパーティーの準備にいそしんでるの!!」
クロ「それはですね」
まどか「言い訳するな!!」
クロ「はい、すみません」
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