928:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/17(月) 18:58:06.68 ID:Yd4hu9yDO
慌てたように声を荒げて言葉そのものは濁すクロだが、何故か、まどかは勝ち誇ったような顔をしている。
まるで「貴様の正体見破ったぞ!」と言いたげだ。
まどか「ほら、やっぱり嬉しいんじゃない。早く一緒に考えようよ」
やはりそういう論調できやがるかと、クロは奥歯を噛みこむ。
できる事なら暴れ回って有耶無耶にしてしまいたいところだが、それだと尚更要らぬ誤解を与えかねない。
ならば、とクロは切り口を変えた。
クロ「断る。それにテメーの薄っぺらいボキャブラリーじゃ日が暮れっちまうぜ」
まどかの顔がまたムッとなる。
それを待ちわびたようにクロはニタリと笑って言葉を続けた。
クロ「ボキャブラリーの薄さが胸にまで表れてるよーなチンチクリンが、いくら頭捻っても無駄なんだよ!」
まどか「う、薄いとかじゃないもん!スレンダーなだけだもん!」
顔を真っ赤にしながら、まどかはクロに食ってかかった。
この時期の少女は、百万人の教育者に聞いても皆揃って認める程の多感な時期である。
その多感な時期の敏感な少女の心に事もあろうに土足で踏み入るクロに、まどかは己のアイデンティティーのために戦う。
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