931:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/17(月) 22:38:28.50 ID:Yd4hu9yDO
それは、ただ一度の咳払いだった。
なんの変哲もない、一人の少女から漏れたもの。
だが、確かにクロとまどかはその咳払いに凍り付いた。
一気に、冷気と、もはや殺気と呼んで差し支えないほどの重圧が伝わってくる。
二人揃って、そのプレッシャーの出どころに顔を向けると
マミ「……」
そこには、これでもかと言うほどのジト目を向けているマミがいた。
まだ作業は終わっていないのか、その手には作りかけのリングが握られていた。
というより、握り締められていた。
さやか「……」
そんな彼女の隣で、さやかはずっと俯いている。
色々堪えかねていたのだろう。
彼女がずっと静かだった理由がようやく分かった。
マミ「……いい加減になさい」
一言、ポソリと呟かれたそね言葉に込められたメッセージ性は半端ないものであり、その後の作業で、無駄話をする人間は誰一人としていなかった。
20分という驚異的なスピードでパーティの飾り付けは終了した。
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