938:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/18(火) 19:40:46.22 ID:PNBWsDLDO
そんなクロを全く意に返さず、テクテクとマミはクロの目の前まで近づいてきた。
怪訝な顔付きでマミをねめ付けてみるがその表情は『無』そのものであり、感情は読み取れない。
クロ「……どーしたよ?」
不機嫌そうな声でマミに尋ねる。
普通の人間が聞けば少し怖気づく位の威圧感が、その声色にはあったが彼女は気にする様子はない。
────そして
クロ「んなっ!?」
突然、マミはクロの両脇の下に両手を突っ込んで抱き上げた。
まどかもさやかも、その急な行動に驚き、目を丸くして見守ってる。
マミ「えい!」
そして、とうとう、気合いを入れるような掛け声を発したかと思うと、マミはクロを思いっきり胸元抱き寄せようとした。
クロ「えい」
が、クロが無造作に突き出した右足がマミの顔を当たった。
それは、さながらつっかい棒のように、それ以上のマミとクロの接近を防ぐ。
マミ「う〜」
クロ「なんのつもりだっつーんだよ」
女の子の顔を足蹴にするという、他人から見ればとんでもない行為を、何でもないように、いっそ不機嫌そうにクロは行っていた。
しかし、マミもその行為自体には何も感じていないのか、クロの足の裏にあるその顔はクロ以上に不機嫌である。
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