950:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/19(水) 20:10:17.79 ID:5s7jWz1DO
さやか「……そっか」
それでも、納得しようとしている自分がいた。
もしかしたら、彼女の中で無視できない何かがあったのかもしれなくても
自分の知らない事で傷付いているのかもしれなくても
それでも、何もできない。
────何もしない。
そんな状態が正しいとは思えない。
でも、その一歩が出ないのだ。
怖い、まどかの、友達の胸に何があるのか、それが例え自分に関係なくても、知ってしまう事が怖い。
だから、踏み込めない。
そんな自分が堪らなく嫌で、こんな自分にも笑いかけてくるまどかの顔をまともに見れなくて顔をそらした。
さやか「……あ」
顔をそらした先には、そう言えばさっきから喋っていないクロの姿があった。
不思議な事に、彼もまた、なにやら思案するように顔をしかめながらリビングにある窓から外を見ている。
まどか「あれ?どうしたのクロちゃん」
さやかが聞けなかった事を、まどかが代弁するようにクロに尋ねた。
その声に、耳をピクリと動かしたクロは、いかにも煩わしいという態度を醸し出す。
クロ「いや、まぁ、気のせいでも、そうじゃなくてもいいんだけどよ。いよいよもって訳が分からん」
彼のその言葉の意味自体が分からず、少女達は首をひねることになった。
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