953:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/19(水) 21:51:54.68 ID:5s7jWz1DO
知久「ここでは顔馴染みでないというなら、どこかでは顔馴染みになっているという事ですか?お巡りさんと」
猫男「えぇ、まぁ。しかし、そんなに睨まないでほしい。足が震えてしまいそうだ」
知久の問いに、男は妙に照れ臭そうな顔で頭を掻きながら肯定する。
そんな男の様子を訝しみながら、そして彼の言葉で、自分がさっきから彼を睨みつけていた事に初めて気が付いた。
確かに、この男が家族に害を為す者ならば、正直自分が何をしていたのか分からない。
そこまで激しい感情を顔に出していたのか。
そんな知久に、男は微笑みかけた。
猫男「分かります。子供がいれば親はそんな顔を私のような男に見せなければならない。……まぁ、実は私にも息子がいるんですけどね」
またも、大声で笑う。
しかし、今度はどこか寂しそうで、それは苦笑いにも似ていた。
その顔に、思わず知久は警戒を緩める。
分かってしまったのだ。
彼が、自分と同じ人間だと。
知久「……いつもそんな格好なのですか?息子さんはさぞお怒りでしょう」
猫男「ハッハッハ!いつもだつご……いや、会いに行くたびに叱られています。ほとんど会えないですが」
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