969:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/12/21(金) 16:40:55.60 ID:hZBsj6hDO
「チッ、なんだってんだよ。一体」
男が消えていった先を睨みながら、少女は吐き捨てるように呟いた。
どうにも苛々しているようだが、その怒りをぶつける先はもう見当たらない。
ふと、彼女は地面を見下ろした。
「……あ」
小さく声を漏らした彼女の視線の先にあったものは、ポッキー、お菓子だった。
なんの変哲のない、ただの。
だが、彼女の雰囲気は明らかに一変した。
「くっそぉッ!アイツ、いつか殺してやるッ!!」
まるで親の仇を見つけたような激情を醸し出しながら、彼女は叫んだ。
─────そして
「あぁ?なんだ、あんたら、なんか用かい」
自らの背後に忍び寄る影に、振り向いた。
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