98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/08/28(火) 21:41:16.50 ID:hRAG+XoDO
「ミー?」
黙ってしまったことで、不安を煽ってしまったのか、子猫は恐る恐るというように話しかけてくる。
クロ「考えてもしょうがねーか。行くぞ、チビ助。」
腹から剣を抜き出して、闇の奥を睨んだ。
『──────!』
『───────!』
とそこで、以前感じたやかましい気配が群がってくる。
「ミ?」
クロ「根性みせろよ!行くぞオラァ!!」
左手で、子猫を担ぎ上げ、右手で剣を握りしめ、クロはその気配、そしてその奥にあるもっと大きな何かに向けて走りだす。
一瞬だけ見えた、黒髪の少女の幻を追いかけるように。
────Side マミ一行
深く、異様な世界。
例えば、こんな世界に一人閉じ込められたらどうなるだろう?とまどかは考える。
今は、さやかという友達がいて、マミという頼りなる先輩がいて。
そんな彼女達がいるからこそ、ただの恐怖で済んでいるだけなのではないか。
だからこそ、ここに一人取り込まれた人間がいるということは、おぞましく生々しい恐怖をまどかに与えた。
もし、ここに一人ぼっちだったら?
冗談ではない。想像することもごめんこうむる。
さやか「大丈夫?まどか。」
と、そこで、その友達であるさやかが、まどかの気を察してか声をかけてくれた。
つい先ほどは、クロを巡って気持ちの行き違いをかんじてしまったが、今はこうして気にかける優しさを見せてくれる。
そんなさやかに、まどかは別の意味でもホッとさせられた。
そんな彼女だが、今は護身用として持ってきたバットをマミに魔法でファンシーなフォルムの武器に変えてもらい、それを両手で握りしめている。
時折現れる使い魔相手に振り回しているのだが、倒すには至らず、その度にマミが止めをさしているのだが。
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