過去ログ - 女「ちょwww私の脊髄とるのwwwwwやめwwww痛いwwww」
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13:『コペイン』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2012/08/19(日) 02:18:54.21 ID:+rsVUWK9o
ぼくは冷蔵庫に頭を突っ込むぼくの父親に悟られないように、素人が操るパペットになって
かくかくとした動きをしながら居間から出て行くと、急勾配の階段の踏み台に一つひとつ
身体を預けながら、さながら蝸牛《かたつむり》か、それとも激戦地で劣化ウラン弾を
匍匐前進でかいくぐる歩兵か何かのようにゆっくりと二階へ上ってゆく。

ぼくが床を這った後に、吐瀉物と胃酸と血汁が混じった蘇芳《すおう》色の液体がべったりと
付着していて、既に弾丸を頭部に受けた歩兵であるぼくはそれを蛞蝓《なめくじ》が
這ったのかと見間違える。

半分意識の無いぼくはのろのろと地に全身を張り付けて進み、どうやらぼくの部屋らしい部屋の扉の
ノブに片手を伸ばし取っ手を回すと、吊す糸が切れた関節群はぼくの部屋に転がり込んでゆく。

ぼくの意識の弦は遂にぷつりと弾け脳髄をぴしゃりと叩く。


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