過去ログ - 女「ちょwww私の脊髄とるのwwwwwやめwwww痛いwwww」
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27:『コペイン』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2012/08/19(日) 02:30:06.23 ID:+rsVUWK9o
ぼくは一瞬だけ木目が縦横に走る教室の床の下の、そのずっと下にある無限の暗黒と虚無に思いを
馳せる。誰もその生に関心を持たず誰もその死を関心を持たない、
汚物で汚れたワンピースを着込んだ少女が体育座りをしているそのすぐ横に、
世間の耳目を一身に集める死体の軸椎が置かれている。

彼女は俯いており長髪が前に垂れ下がって表情を完全に隠している。
彼女のワンピース、
「この日」のために購入した、たった一着しか無い女の子らしい薄い青色のワンピースの
そのスカートの部分が糞尿や腸液で濡れているのは、脳幹の機能が消失してから十八時間以上が
経過し死後硬直が解けて括約筋を含む筋肉の弛緩が始まっているからだ。

彼女の部屋に女性が着るような服は一着も無い。
ぼくが彼女を家を訪れ弔意を示しても万事無事といった顔をした彼女の母親、
同級生というだけで見ず知らずの人間を死んだ我が子の部屋に簡単に入れた程の無関心、
カーテンの閉まった彼女の部屋に放置された絨毯に広がる乾いた体液、
机とベッドだけの部屋には小物のひとつさえ置かれていた気配は無い。

和箪笥に仕舞われた下着や肌着は地味な物ばかりで数も少なく、普段着に至ってはズボンが一本、
パーカー二着、それに一色もののTシャツが五枚で、
四段ある抽斗の内のひとつにまとめて詰められている。


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