過去ログ - 女「ちょwww私の脊髄とるのwwwwwやめwwww痛いwwww」
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『コペイン』
◆k6VgDYkyGI
[saga]
2012/08/19(日) 02:43:02.40 ID:+rsVUWK9o
やはりナイフを突き付けながらぼくは言う。
お前はひとつ、大切なことを間違えてる。これは「良い」とか「悪い」とか、
そういう単純な善悪の問題じゃない。
ヒトの良心に訴えかけもしないし、悪事を唆《そそのか》す主張でもない。
ぼくがしていることは問いかけだ。
人間はお互いに分かり合えるのかという問だ。
ぼく達はお互いを“分かった気でいる”だけではないのか、
他人の痛みなど知る由も無いのではないか、だとしたらぼく達の生は孤独そのものだ。
そうだろう?
しかし、もしもぼく達がお互いを理解できるのなら、そんな方法を手に出来るとしたら、
ぼく達は独りではなく群体になることが出来る。
この人、聞こえてないわ、と彼女が言う。
前を向いたまますっかり硬直し、助けを媚びる言葉を連続させる彼の顔はどんどんと青ざめてゆく。
横にいる高校生が本物の気狂いだと悟った彼の牛鼻がぴくぴく動き、己の不運を呟《つぶやく》く。
ぼくの言うことは分かったか。
はい、分か、ました。
じゃあ、ぼくの言うことを聞くな?
はい。
聞かないとどうなると思う。
言、言うことの、を、間違えると、く、首を刺されます。
嫌か。
あ、い嫌です。
だったら、何をすれば良い。
聞きます。
何を。
ぼくは玄関の鍵を閉める時と同じようにナイフを少し回す。
言うことを聞きます、という旨の肯定が彼の上げる大きな感嘆詞と混ざる。
良かった。ぼくも嬉しい。おじさんも嬉しいだろ?
はい。
じゃあ、あの次の赤信号を無視して直進しろ。
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