過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」一「その２だよ」【龍門渕】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」一「その２だよ」【龍門渕】

↓ 1- 覧 板 20

673:ちなみに怜依存編はすぐ思いついた ◆/4nIk6gG7M[saga]
2012/08/25(土) 11:23:36.92 ID:KPvlmSBb0
～ともきーも「落」ちたぞ～

待ちに待った智紀さんとのデートの日。

……なのだが、寝坊してしまった。

あれだ、遠足前の小学生だ、仕方がない。

だって楽しみだったんだもの!!

京太郎「……」ﾀｯﾀｯ

京太郎「……あ」ﾀｯﾀｯ

待ち合わせ場所に着くと、壁に背中を預けた智樹さんの姿が見えた。

京太郎「おはようございます、智紀さん」

智紀「……おはよう」

京太郎「……ええと、遅れました?」

智紀「……そんなことない、今来たところ」

京太郎「待ち合わせの時間より10分くらい遅れましたのに?」

智紀「……京太郎君は意地悪」

京太郎「はは」

いや、笑い事じゃねぇだろ、俺。

京太郎「……遅れてすいませんでした」ﾍﾟｺﾘ

智紀「……別に、気にしてない」

智紀「……でも、この暑い中ずっと待つのは辛かった」

京太郎「……すいません、今日が楽しみすぎて、寝坊してしまいました」

智紀「そう……」

智紀「……でも私も楽しみだった」

ﾎﾟﾘﾎﾟﾘと少しだけ恥ずかしそうに頬をかきながら智紀さんは答える。

余り感情を表情にも言葉に表さない人だけど、その分一つ一つの動作が可愛らしい。

智紀「……だから京太郎君?」

と、智紀さんは俺に手を向けた。

智紀「罰。手、繋いで」

京太郎「……ええ、わかりました」

そうでなくとも今日は何とかして手を繋ぐことを俺の目標にしていたのだから、まさか断る理由もない。

智紀「……ふふ」

嬉しそうに声を上げる。

余り感情を表情に出さない人だからこそ、その小さな微笑を見られたことがとても嬉しく感じた。

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

1002Res/321.93 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ